高価な化粧品は女にとってのギャンブル
Netflixでも1ヶ月無料期間内に解約した私がサブスクっている動画がある。
それはニコ動チャンネル会員数1位を誇るメンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」だ。
様々な心理分析や科学の知識・情報をほぼ毎日更新しているので、ラジオ感覚で見ている。
***
ある時、もっとも効果があるスキンケアの研究結果を紹介していた。
なんでも、アメリカ皮膚科学会(AAD)という世界的に権威のある研究機関の報告によると、効果のあるスキンケアは保湿と日焼け止めとレチノールだけだそうだ。
その他は効果がない、と。
わかってる…わかってるよ、そんなこと…
効果がないこともわかっている。パッケージにコストがかかっていることもわかっている。原価がそんなにかかってないことも多少はわかっている。
でも、世の女性たちは何千円、何万円と購入してしまうのだ。
そして、「効いてるかも!」とプラセボな感じを味わいレビューしているのだ。
なぜ、なぜなんや…
スキンケアは女にとっての「コンコルド効果」
おそらく多くの女性たちは、メンタリストに「高い化粧品は効果ない!」と言われたからといって、高価な化粧品を買うことをやめないだろう。
それはおそらく「コンコルド効果」が働いているから。
「コンコルド効果」とは、「埋没費用効果」の別名と言われ、ものすごいコストがかかる上に実現可能性が低いとわかりながら、それでも投資してしまう心理のことだ。そして、それまでに費やした投資のみに注目してしまい、惜しい・もったいないという気持ちが働いて、ついついやめられなくなってしまう。
勇気を振り絞って購入した時、パッケージから取り出して肌に塗布している時の恍惚たるや。これがついついやめられなくなってしまう、リピしてしまう心境である。
KPIは、美容部員と張り合える肌になること
ちゃんと美容やらなきゃ…と最も思ってしまうのはいつだろう?過去の色々を巡らせて考えてみた。
女友達といるときか?男性といるときか?否、違う。
美容部員と並んで自分の顔を見たときだ。
デパコスに行くと、肌の綺麗な美容部員たちが働いている。そして試しに鏡台に行くと、私と美容部員が鏡に映り込む。そして思う。「私ってなんでこんなに肌汚いんだ…!」と。
こんな心境、朝、どすっぴんの自分を鏡で見ながら化粧を始めるときには感じない。
色々と比較してしまうのだ。白い肌、つるんとした頬、絶対化粧落ちしそうにないアイラインにマスカラ、整った眉毛、みずみずしい唇…
彼女たちは、商品のお手本にならないといけないので容赦無く塗りたくっている。
そこに美しくなるためのKPI(Key Performance Indicator =重要業績評価指標)を設定するのである。そして、美容部員と並んでも違和感のない肌になるまでの過程を真剣に考察するのである。
この美容部員と同じ化粧品を使うべきか、コストのかからない化粧品でカバーできるか、そもそも化粧品だけでいいのか、食事や髪型や服装はどうすればいいか、など。
そうすると自ずと、どんな成分が自分の肌にはいいのかがなんとなくわかってくる。
で、i herbとか検索しちゃったりして。
わかっているけど、やっぱり…
でも、実験に使うような成分表記のみが記載されたシンプルなパッケージを見ると萎えてしまうのだ。これでいいのか、と。
しかし、そんな時、美しくなるためのKPIを思い出して方向性を正しい向きに変える。
そうすると、次回は美容部員と並んで映った自分の顔を堂々と見ることができるのである。
「あ、あれ?まだなんか足りないぞ??」そう思ったら、今度は美しくなるためのPDCAが始まるのだが…